My Best of 七尾旅人

ちえぞう

何と言っても「高江の歌」。涙なくしては聴けない。あの美しい森に基地を作る愚かさ、憤り、悲しさ、そして高江への愛に満ち溢れていて…。
「兵士Aくんの歌」は旅人くんにしか作れない歌だと思う。そんな現状がたまらなく情けなくて腹立たしいけど、だからこそ「旅人くん凄い!」って思った。と同時に、「自衛隊員が被害者になることだけ考えちゃダメなんだよ。
武器を持ち、軍隊として外国へ行く彼らは、紛れもない『殺戮者たち』なのに、旅人くん甘いよ」と思ったけど、そんな私を思いっきり殴りつけてくれたのが「少年兵ギラン」。私に言われるまでもなく、加害国としての責任もちゃんと歌ってた旅人くんに、心が震えた。ホントそこ大事。
むしろそっちの方が大事だから。
旅人くんありがとう。そして、ごめんなさい。
 
「誰も知らない」は、相模原の事件に時の首相が抗議表明もしない出来ない国だからこそ、聴かれなきゃいけない歌だと思う。あえて差別用語を使っている点は、評価が難しいところではあるけれど。かわいそうとか、目が見えた方がいいはず、聞こえるようになれば嬉しいに違いない、補聴器つけて初めて母親の声を聞いて泣いてる赤ちゃんの動画をシェアする行為に隠れた己の差別心を、見つめるキッカケになってほしい。
「機動隊を待ちながら」は私の車の中で生まれた曲なので、思い入れがあります(笑)機動隊と対峙させられて、辛く痛い思いもたくさんして、それでも諦めずに語りかけて、心が通じたと思う瞬間もあった。そんなかすかな希望を思い出させてくれる。

身を削るように歌を紡ぎだす旅人くん。どうかお体大切にしてほしい。70代、80代になった旅人くんの歌も聴きたいから。
 
☆サブスク未発表曲も選曲いただいています☆
 
高江の歌
兵士Aくんの歌
少年兵ギラン
誰も知らない
機動隊を待ちながら