「私は3.11の大震災を経験していないので、ただ漠然とあった悲しみが、「Memory Lane」「圏内の歌」を通して具体的で身近なものになった。 たくさん聴いて、たくさん想像した。目を瞑りながら聴くと、そこに女の子や、おばあさんや、家族の姿がみえる。旅人さんの優しい声とシンプルなメロディが、迷子になってしまった魂の足元を照らしながら、寄り添って歩いているように感じる。 選ばせていただいた曲はどれも大好きで、あんな時に聴いたな、とか聴いてきた時間の記憶も浮かび上がってきてノスタルジックな気持ちになる。「迷子犬を探して」は共演させていただいた舞台「未練の幽霊と怪物」を思い出すし、「スロウ・スロウ・トレイン」や「rollin’ rollin’」は楽しかった色んな夜の時間が断片的に脳裏に浮かぶ。「Across Africa」はまだ行ったことのないアフリカの景色が、風に吹かれながら飛ぶ鳥の目線で鮮やかに見えてくる。 旅人さんのうたは鎮魂歌だといつも思う。魂や、時間や、土地、さまざまなものに対する鎮魂。そうすることでそこからまた先に進める。 旅人さん、素晴らしい音楽をいつもありがとうございます。」
「私は3.11の大震災を経験していないので、ただ漠然とあった悲しみが、「Memory Lane」「圏内の歌」を通して具体的で身近なものになった。 たくさん聴いて、たくさん想像した。目を瞑りながら聴くと、そこに女の子や、おばあさんや、家族の姿がみえる。旅人さんの優しい声とシンプルなメロディが、迷子になってしまった魂の足元を照らしながら、寄り添って歩いているように感じる。 選ばせていただいた曲はどれも大好きで、あんな時に聴いたな、とか聴いてきた時間の記憶も浮かび上がってきてノスタルジックな気持ちになる。「迷子犬を探して」は共演させていただいた舞台「未練の幽霊と怪物」を思い出すし、「スロウ・スロウ・トレイン」や「rollin’ rollin’」は楽しかった色んな夜の時間が断片的に脳裏に浮かぶ。「Across Africa」はまだ行ったことのないアフリカの景色が、風に吹かれながら飛ぶ鳥の目線で鮮やかに見えてくる。 旅人さんのうたは鎮魂歌だといつも思う。魂や、時間や、土地、さまざまなものに対する鎮魂。そうすることでそこからまた先に進める。 旅人さん、素晴らしい音楽をいつもありがとうございます。」