My Best of 七尾旅人

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14歳の時地元にしかないCDショップで店員さんがPOPにびっちり文字書いて「今年出たとんでもない大名作‼️」的に紹介していたのが、ヘヴンリィ・パンク:アダージョだった。中学生だしお金ないけど無理して買った。CD自体買ったのも多分人生で2回目だったと思う。

ヘヴンリィ・パンク:アダージョはうまく言えないけど、何もかも人とずれて生きてきた自分にとって、同じぐらい人と軌道外れて生きている人の声を聞いた気がする。自分一人が孤独な宇宙にいるんじゃないと思えた。そんで繊細で優しさかった。自分へなのか、自分以外へなのか大丈夫だよって語りかけてる曲ばかりに思えた。

15歳になり不眠から徐々に不登校になった。眠れないのはほんとうに辛かったけど、わぁ。 (驚きに満ちた小さな悲鳴)を聴いてると自分が布団から離れて宇宙に行ってる気持ちになった。好きな曲はたくさんあるけれど、特別な思いの曲がこの曲だなぁ。1分ぐらい曲がはじまらないのもびっくりした。

時間が経ってLeaving Heavenを聴いた時も驚いた。懐かしさもあるけれど、聴いたことがなかった曲だった。生き続けてよかったな、大人になれてよかったな。七尾旅人の新曲が聴けるんだもの。

私は14歳の時知らん誰かの熱量のあるPOPにより七尾旅人と出会って救われたので、新しい10代がまた七尾旅人の曲と出会って救われてほしいなと思う。