2013年07月18日 (木曜日)
VOICE第2公演を終えて、現時点で見えて来たことなど、メモ書き

VOICE第2公演を終えて、現時点で見えて来たことなど、メモ書き
 

☆子供でも観に来られるような楽しさを大切にする。深みは真剣にやっていれば勝手に出てくるはずなので。高度で複雑なことをやっていたとしても、お客さんにとってはシンプルに楽しめるような、そんなことがやりたい。
 
☆ジャンルは極端にバラバラだが、声による表現を真剣に突き詰めたいメンバーが揃っている。なので、動物や昆虫や子供たちからも一生懸命、学ぶ。素晴らしい声の持ち主はどこにでもいることを忘れない。いつでも耳を澄ませている。
 
☆バラードの先達である文鳥の求愛ソングにそっとオートチューンをかけてみる。T-Painもびっくりなメロウソウルの出来上がりだ...
 
☆アンサンブルはありつつも、アンサンブルよりレイヤー重視で音像が構成されている。音楽と非音楽、メロディとリズム、あるいは人メンバーと動物メンバー、そのグラデーション間に最初から上下など存在しないことを示す。階層が無化した世界。

☆人メンバーと動物メンバーのちょうど間に居るのがユザーンなんだと思った。
 
☆あらゆる音楽利権、人間利権にたいして対して懐疑的でいる。
 
☆スローガンやコピーに決して回収しきれないようなことをやる。音楽本来の自由さと巨大さと怖さを取り戻す。
 
☆イベントや音楽アプリなどの聴取スタイルはこの10数年「面白いものや気持ちいいものを全部集めてみましたので好きなようにカスタマイズしてお楽しみ下さい」というあり方が主流になっているが、そうした「欲動のインフレーション&音のデフレーション」とは真逆の発想で、音楽のよろこびを提示する。全てのサウンドが声のみという制限のなかで、音響的にも意味的にも、これまでの限界を超えるパースペクティヴを目指す。
 
☆物語が時間を牽引して行くが、決して物語先行ではなく、それは、メンバー各人がそれぞれのフィールドで普段は出すことが出来ない秘蔵のサウンドを出しまくるためのトリガーになっている。なので、全体の印象としては七尾主導の想像世界のように見える可能性が高いが実はヴォーカル先導型のロックバンド等よりもかなり民主的で、誰かが「こんな声を試したい」と言えば、それが物語を接着剤にしながら全体の中で活かされる。
(例えば響くんの「発芽」...HIPHOPのパーティーでいきなりやったら皆びっくりするが笑 VOICEでやった場合は...)
 
☆練習を重ねて合わせて行く部分(ソングブック:台本)と、完全な即興、そして動物も参加するような通常よりリスキーで予測不能なパンドラ的即興が溶け合っている。
 
☆結果的に演劇や映画にも近づいているが、あくまでもバンドであり、ソングブック(台本)は公演の当日まで書き換えられ続ける。これは実にミュージシャン的なやり方。最高の音に辿り着くために、出来るだけ、身軽でいる。 バンドなので、音が主役。声だけでどんな景色も描き出さなくてはならないので、舞台のデコレート等に凝る予定は無い。目の不自由な方が体験しても同じだけ楽しめる演奏ができるようがんばる。
 
☆驚きとよろこびを大切にする。
 
☆音楽家は発明家なんだという子供のような気持ちを忘れない。まだまだいくらでも新しいものは生み出せる。
 
☆人間も動物も虫や草花だって、みんな歌っていて、あらかじめ歌に祝福された存在。音楽はいつだってミラクルで、それ自体が希望。
 
☆観に来てくれた人が音楽を好きになってくれるとうれしい。
 
☆観に来てくれた人が歌うことを好きになってくれるとうれしい。