2016年01月04日 (月曜日)
新年のご挨拶とお詫び(右手首を骨折しました)

新年のご挨拶とお詫び
 
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明けましておめでとうございます。
 
年明けからこんな書き出しで恐縮なのですが、
実は1月2日の夜に右手首を骨折しました。
 
蓄積疲労のせいか、機材を運んでいる途中、
誤って階段から転落しました。
受け身をとりましたが、右手に全体重がかかってしまい、
激痛がやまず、救急病院へ向かったところ、
骨折にて全治3カ月の診断を受けました。
調子が良ければ1ヶ月半でギプスは取れるようですが、
その後、完全に元どおりになるまでさらに1ヶ月半とのこと。
 
この少なくとも一ヵ月半の間は、通常どおりの弾き語り演奏が不可能になりました。
 
救急病院から帰宅後、しばし呆然としました。まさか折れてるとは思わなかった。
ついひと月ほど前にも、怪我をしました。
近い将来、数十年ぶりの一人目の戦死者となるかもしれない自衛官の青年に扮した「特殊ワンマン兵士A」で、
鉄パイプとドラム缶による即興演奏の最中に負傷し、
終演後、右手が使えなくなり、それがようやく完治しかけていたところでした。
あの時は腱鞘炎で済んだため、添え木を外しながら、
だましだまし、仕事を続けることが出来ましたが、
今回は、手のひらから上腕全体まで
ギプスでおおわれ、固定されているため、
使い物になりません。
 
今月は幸いライブ本数こそ少ないものの、
敬愛する友部正人さんにオオノユウキくんを引き合わせるため企画した高知公演など、
思い入れ深いイベントがならんでいます。
申し訳なさと、情けなさで、いっぱいです。
 
震災後から、情勢の悪化と連鎖するようにしてとどめようもなくふくらんだ私的な行き詰まりを打破するために、
今年は、生活やリリースの仕方を思い切って一変させようと計画していた矢先でもありました。
 
目の前が真っ暗になりましたが、
ここで気落ちしてしまうと
後がないので、
片手だけでも拾える音を、探していくことにしました。
 
片手でしか探り当てられない音があるのでは?
怪我から3日を経て、そう感じ始めています。
 
せっかくの新年なのに、こんな報告で申し訳ないので、三が日を終えて祝賀モードが引いてからアップしようと思っていました。
 
皆さんの2016年が素敵な1年になることを心から祈ってます。
 
自分はこれを良い機会と捉えて心身ともに見直そうと思っています。
 
間の抜けたスタートとなってしまいましたが、昨年以上に妥協なく音楽と向き合っていくつもりです。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
 
七尾旅人