2014年02月05日 (水曜日)
個のフォークロア / 公のフォークロア

★南相馬朝日座で 相馬の語り部のおじいちゃんおばあちゃんとセッションした時の写真を見返していた http://bit.ly/1gLYGMu 
 
★ネット上で誰もが現在進行形のフォークロアを紡ぐ時代に 古くから口頭で伝えられて来た民話とコネクトして行くことは面白く 人間の根本的な強さを思い知り 自分の足場を確認して行く作業にもなった そのうち東京にもお招き出来ると良いと思う
 
★今年は作業場に籠っての録音作業がメインになるが 朝日座での企画は継続して もう一歩 踏み込んでみたい
 
★自作のフォークロアともいえる楽曲「ぼくらのひかり」に対して 終演後 2人の方が熱っぽく話しかけてくれたことも忘れられない 原発で働いていた方や そのご家族だった この日はすぐ帰京しなくてはならなかったが 近々お会いして もう少し詳しくお話が聴けたらなと思っている
 
★これは今にして思えば個のフォークロアと公のフォークロアが交わった瞬間だったと思う この2つの差異については20代の頃からずっと考えてはいるが わかったようで わからない  
 
★もちろん両者の違いは幾つもあげられるが 人間存在に仮構された「個」というものをいったん剥ぎ取り 媒体として捉え直す時 この差異は限りなく薄くなる 
 
★敬愛する歌手 朝崎郁恵さんと歌わせて頂いた夜に御一緒した アイヌをルーツに持つ音楽家であるOKIさんが「そのうちライブを演ろう」とお声掛け下さっていたが もしまた一緒に過ごせたら また改めて解ることもあるだろうか
 
★解ったようで解らないのは 僕が自分の声帯や 体験を通して考えることを重視して ここまで来たからだろう 文献などから解った気になるのは 避けたい場合が多い 3枚組を作ったり ジャンルという言葉が消し飛ぶようなキツめの組手をすると「個」を徹底的に懐疑するし それが溶けて行く体験をする
 
★かつてなく媒体化した大衆の内側をミクロ化し流動性の高まった権力が行き来するそのうえに リトルメロディが咲いている  21世紀音楽のつぼみはまだ芽吹きたてで それが今後どのような花弁をつけるのか 夢想する
 
★今 いちばん こころ和むことはやはり 動物のなかの「個」をみつける瞬間だろう  犬はもちろん アザラシだって性格があるのだ^^  今朝 庭に来たキジは いったい どんなやつだったんだろうな  クラゲはどうだろうか  朝顔は? ウイルスは?


(2/5のtweetより)