2014年02月02日 (日曜日)
「My bro」

「My bro」

昨夜 とても良い時間を過ごさせてもらったのに 足が勝手に飛び降りそうになり おどろく 全て自分の生き方のせいで それを今後直せそうもないこと それは意思をこえて細胞レベルで 本能レベルで 体を操り 平穏さから遠ざけてしまう

いちばん大事に想って陰で時間をそそいだ相手ほど距離が出来たなと思う 人の信頼は身近なものに向かい日々の微笑み合いのなかに宿る それは考えてみれば当然のことで 自分のようにほとんど誰とも顔を合わせることがないまま何年か消えて作り終えて帰ったら 皆居場所をみつけて いなくなっている

ただやはり心残りがある ひとりひとりを愛している 皆がせっかく盛り上がっているときに危惧と焦りでうつむいてしまうような偏屈な人間だが 今のこの緩慢に停滞したときが いつか意味深い場所へ辿り着くように そこで皆が音楽とともに幸せそうに笑って暮らしていることを心から願っている

僕は最大の心残りのひとつを 手伝えることになった 10年ぶりに再会したともいえる友達の作品で 彼はそれを暗闇の中で10年かけて作ったのに あまりに痛苦が長すぎて 世の中と 離れすぎて 出す勇気がなくなっていた

でも その奇跡のような作品が世に出ることなく終わったら なんのために自分は生きて来たのだろう なんのために彼に出会ったのだろう なんのために意地をはって 人を傷つけたり 敵をつくってまで 音楽に 固執して来たのだろう

彼は15年前 ぼくをこう呼んでくれた人なのだ 兄弟と 音楽業界のなかで そんな優しさを受けるのは 初めてだった でも僕たちの間には長年の距離があった その距離を超えて どうしても お手伝いしたい そう思えたのは いま生死の境を彷徨う もう1人の友達のおかげでもある

海のむこうで いまにも消えそうな命をかかえながら きみは ぼくをMy bro と呼んでくれる そのとおり ぼくたちは きょうだいです だから どれほど 離れても わかることがある よく似たメロディを しっている

 
 
(2/2のtweetより転載)