2014年07月31日 (木曜日)
七尾旅人 - Tender Games(仮)

思い入れ深い歌ができたのでなんとなく歌詞だけさらします。
まあ解り辛い歌だと思います。すみません。
でもよかったら聴きに来てね。
今後のライブで、他の元気な新曲群に混じってひっそりと歌われると思います。


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Tender Games(仮)

おんなじ顔したshopping mall いつでもデートはshopping mall 愛するあの子とshopping mall 哺乳瓶から墓石までshopping mall おもちゃ売り場で 無邪気な少女に変わりかけた tender smile もうすぐ戦争が始まる 買い物を済ませよう shopping mall  罪を知らない子供のような微笑みを 見せておくれよ  夕暮れて 花火があがれば 夏に埋もれてゆく tender smile こんなに大きな身体が 小さな骨壷におさまって 幼い手のひらが支える あなたは神輿のように 舞い上がる お葬式を抜け出して 歩きましょう 鏡川をどこまでも tender games 優しき野辺の花よ 醜い男が泣いても きみは驚かないでしょう tender smile  罪を知らない子供のような微笑みを 見せておくれよ 見せておくれよ 見せておくれよ  おんなじ顔したshopping mall いつでもデートはshopping mall もうすぐ戦争が始まる 買い物を済ませよう shopping mall 地下のベンチで 抱き合う 世界は ひとつだと スピーカーが 騒いで 僕らは ここで 離れる 夜が落ちてくる tender games 気づかないうちに

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最近もずいぶん色んな曲を作りましたが、こういう歌も出来てきたことによって、
自分もようやくシンガーソングライターというものになれるのかな? 
その入り口に片足を踏み込めるのかな、そういう年齢になったのかなと、そんなふうに思ったりもします。
この16年間、「シンガーソングライター」という言葉ではすっきり包み込めないような活動をして来たと思うのですが、やはり内心シンガーソングライターへの憧れがあるのかもしれません。
同時に、自分こそシンガーソングライターらしかったのではないか?という奇妙な自負を抱える瞬間もあったのですが、まあそれは束の間のことです。
よくわからないことをゴニョゴニョ書いてすみません。
 
過酷な時代にあって、音楽は、ツール化/サプリメント化の傾向にある気がします。
けしてその全てを否定するつもりはありませんが、
自分としては「歌以外に何の使い道も無いような歌」を作って行こうと思います。